遍路姿

お遍路の衣装と道具を紹介します。 最低限必要なもの、あると便利なものまで色々ありますので、ご予算に合わせて揃えましょう。一番札所、その近隣で購入することが可能です。

■白衣(はくえ)

お遍路さんの正装で、背中に「南無大師遍照金剛」の文字が入ります。袖なしタイプもあります。

■菅傘(すげかさ)

笠には「迷故三界城」「悟故十方空」「本来無東西」「何処有南北」と「同行二人」と「お大師様を表す梵字」が書かれています。
読みは『迷うが故に三界は城、悟が故に十方は空、本来は東西は無く、何処に南北有らん。』です。
意味は迷っているが故に自分がまるで堅固な城壁に閉じ込められているかのように感じるのである。悟りを求めて心身を浄めれば、さまざまなこだわりが消えて心が安らかになる。本来は東も西もなく、我々は宇宙の中の一点に過ぎない。自身のこだわりを捨て、日々を過ごす。というようなものになります。

■輪袈裟(わげさ)

お坊さんの法衣を簡略化したものですので、これをかけるだけで私は正装ですという意味です。食事やトイレに入るときなどは外しましょう。
お遍路終了後は葬儀やお寺参り、普段の仏壇でのお勤めなどに使用すると良いと思います。四国霊場八十八ケ所用などありますが基本的に好きなものを買うと良いです。通販や専門店だと柄が豊富です。

■頭陀袋(ずたぶくろ)

さんや袋ともいう。納経帳、経本等お参りに必要な物をいれます。

■金剛杖(こんごうづえ)

杖には「同行二人」と書いてあります。本来はお遍路に限らず、日々の日常生活に於いてもお大師様は常に皆さまと共におられますという意味です。また、昔は金剛杖に自分の名前を書き、険しい道中で亡くなった際のお墓としても金剛杖は用いられていました。

■念珠(数珠)

お遍路は真言宗ですが、宗派をそこまで気にする必要はありません。自分が持っている数珠を持参しても大丈夫です。購入する場合は108の煩悩からなる真言宗本連の数珠もあるので、記念に買ってみるのも良いでしょう。